こんにちは、SEO≪セオ≫です。
私は無月経の状態から約2年の不妊治療で妊娠する事が出来ました。
それでは前回に引き続き、不妊治療のお話をします。
検査
高温期が続き、毎日ドキドキハラハラソワソワ!!
生理開始予定日から5日目頃、高温期19日目でしょうか。
<検査は約1週間後から>となっていましたが、待ちきれずついに妊娠検査薬のフライング検査をしてみることに!!
結果が出るまで、ものの1分!
うっすらと陽性のラインが!!

ま、まさか!!
ま・・・まだ浮かれるな!
まだフライング検査だ。
検査薬だって100%じゃないんだから!!
生理開始予定日から1週間が経ち、もう一度検査をしてみる。
・・・ハッキリくっきり陽性です!!!

マジかーーーーーー!!!!
ど、ど、どうしよう!
病院行ってちゃんと診てもらわなきゃ!
よ、よ、よし! 明日行こう!
そして翌日、病院での正式な検査結果は・・・

ついに!ついに!ついに!胎嚢確認!妊娠確定しました!!
もう顔がニヤけちゃってニヤけちゃって仕方なかったです。
いつものポーカーフェイスな医師も、晴れやかな表情に見えました。
そんな医師から「まだ安定期に入るまでは不安定だから油断しないように!」と、またいつものようにクールに言われ、気を抜かないよう釘をさされました。
私はニヤニヤしながら「はい♪」と答えて、次回の予約をして診察室を出ました。
不妊治療を振り返る
意を決して不妊治療に挑み、ここまで約2年。
不安、痛み、喜び、悲しみ、苦しみ、辛さ、挫折、奮起、様々な思いがありました。
体や心には良くも悪くもたくさんの変化があったのに、治療の状況は一進一退。
「やれるところまでやろう!」と奮起したものの、何しろ生活は楽ではなく先立つものもなく・・・。
正直このままでは、経済的にも精神的にも継続できないかもしれないという思いが常にありました。
そんな常にギリギリの状態から救ってくれた、この小さな小さな命。
私の救世主です。

反省点
私より長く治療されている方、比べ物にならない程治療費のかかる高度医療を受けられている方の中には、「たった2年やそこら、薬とタイミングだけで何を…私はもっと頑張ってる!」と思う方もいるかもしれません。
そう思う気持ちは少なからず理解しているつもりです。
実際、私は人と比べて落ち込んだり、時には妬んでしまう事もありました。
焦りや不安から、どうしても他人と比べてしまう。
後から結婚した友人知人に先を越される焦燥感。
当たり前のように妊娠できる人への劣等感。
行く先々で目にする子連れのお母さんや妊婦さんへの妬み。
同士だと思っていた不妊仲間の妊娠。
本来ならめでたく喜ばしい事なのに、こちらの都合で鬱々としてしまう。
気遣いや励ましなどの善意さえも悪意のあるように聞こえたり。
重症ですね。本当に心が荒み病んでいました。
いつまでも終わりが見えず、ずっと焦っていて他人の気持ちや状況など考えられないくらい躍起になっていたんだと思います。
しかしそれぞれの夫婦にはそれぞれの事情があり、それぞれの苦悩がある。
たとえ同じ目標(妊娠・出産)に向かって共に頑張っていた同士でも、環境や状況は人それぞれ違いますよね。
治療開始年齢、健康面、精神面、夫婦の経済力、自治体からの助成金や親族等からの経済的援助の有無、その他諸々・・・
⇩ 長いので省略しますがお時間があれば読んで下さい
具体的には…[押すと開く]
例えば年齢で言えば40代より20代の方が妊娠しやすいかもしれませんが、収入や貯蓄等に関して言えば20代より40代の方が比較的多いでしょうから治療内容もステップアップしやすいでしょう。
同じ年齢、同じ収入でも、不妊症以外の疾患があれば体調面にも影響があるでしょうし、そちらにも通院や費用が必要になり、状況は同じとは言えません。
また、自治体からの助成金があるか、親族からの援助があるかどうかで家計への負担は随分変わってくると思うんです。これは不妊治療費を捻出するにあたってかなり重要です。
親族からの援助とは、直接不妊治療に関係のない事も含めです。
例えば・・・
- 外食時はいつも支払ってもらう
- 頻繁に実家に行って食事を用意してもらう
- 食材(野菜や米など)を送ってもらったり買ってもらう
- 衣料品や生活用品を買ってもらう
- 車購入時に援助してもらう
- 同居で住居費がかからない
- 土地をもらう
- マイホーム購入時に援助してもらう 等々
こんな感じの話もよく聞くので本当に羨ましい限りなのですが、我が家は上記のような援助はほぼありませんでした。
こういった援助があるのとないのでは、不妊治療の継続やステップアップにも大きな影響があるのも事実だと思います。
援助してもらえる方は、それが当たり前ではない事を感謝しながら、可能な限り治療を続けていって欲しいです。
不妊治療で子供を授かる為には、賢く援助してもらう事も手段のひとつだと思います。
つい他人と比べてしまいがちですが「あの人の方が楽だ」「私の方が頑張ってる」「私の方が辛い」「なんで私だけ!」…という負の感情が強くなってしまうのは精神的に良くありません。
負の感情はストレスになるので体調面にも影響が出やすいです。
他の方の情報を参考にするのは良いのですが、表向きの情報だけで比べる事は極力しないようにしましょう。
頭で理解していても、気持ちの部分で割り切るのは難しいものですけどね。
私は不妊治療を終えて冷静になり、他の人の話を素直に聞けるようになってから「自分が知らなかっただけで、苦労してたのは自分だけじゃなかったんだなぁ」と気づかされる事が何度もありました。
治療中は自分の事でいっぱいいっぱいになって視野が狭くなり、自分で自分を追い込んで苦しんでたのかもなぁ…と反省。
皆さんにはそうなって欲しくないからこその注意喚起だと思って、頭の片隅にでも留めておいていただけたらいいなと思います(^^)
強くなれた
【神は乗り越えられる者にしか試練を与えない】
(【不妊治療】妊娠できたよ!~多嚢胞性卵巣と高プロラクチン~その④-信念にしていたもの-より)
神様、私は試練を乗り越えられたでしょうか?
この不妊治療の体験は、私のこの後の人生観をも変えてくれました。
何事にもいつも事なかれ主義で何もやろうとせず、後から「ああすれば良かったなー。」と後悔することばかりだった私。
そんな私が【やらずに後悔するより、やって後悔!】という考えを持てるようになりました。
よく聞くし、ありきたりな言葉だけど、本当にそう思えるようになったんです。
歳を重ねるほど、「あー若い頃にああしておけば良かったなー。」「あの時こうしておけばよかったなー。」などと思う機会が増えてきます。
だけど「あの時本当に辛くて、体質も変わってしまって、めまい持ちにもなってしまったけど、勇気を出して不妊治療をして良かったなー。」と今でも、きっとこれからも、一生そう思えるからです。
ただ私が子供を授かれたから言っているわけではありません。
いくら頑張って治療し続けても、諦める日が来る可能性だってもちろんありました。(実際に諦めようとしていたし、特別養子縁組も考えていました。)
でも何もやらずに「やっぱり不妊治療しておけばよかった…」と後悔するよりは、「やれるだけやって必死に頑張った結果なんだからこれ以上やれる事はない。やり切った!仕方ない!」と思えていたと思うのです。
最後に
今現在、不妊治療をしている方。
不妊治療を始めようか…勇気がでない…と悩み迷っている方。
【やらずに後悔するより、やって後悔!】です!
どんな結果になろうとも悔いのないように、まずは一歩、もう一歩!と踏み出してみて欲しいです。
これで私の不妊治療についてのお話はおしまいです。
長編になってしまいましたが、最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
どこか少しでも共感してもらえたり、参考にしてもらえたり、勇気を与えられたりしていたら、とてもとても嬉しいです。

それでは。